特集「子宮内膜症」-症状と治療法

 生理不順になると、子宮筋腫か子宮内膜症を疑いますよね。子宮内膜症は、女性ホルモンの影響を受け、毎月増殖と剥離を繰り返している子宮内膜の組織が、他の場所で増殖・剥離してしまう病気です。このようにできた内膜は出血口がないため、生理のたびに子宮内膜症の症状が悪化します。

 子宮内膜症の原因ははっきりとはわかっていませんが、20代から30代に多く、運動のしすぎ、冷え、ストレスなどが影響していると言われています。「昔と生理の感じが違う」と感じたら、子宮内膜症などといった婦人病を疑って、すぐに婦人科で診察を受けましょう。年に一度の婦人科検診も、子宮内膜症を含む様々な婦人病の早期発見に効果的です!

子宮内膜症を早期発見

子宮内膜症

 子宮内膜症の自覚症状といえば、過多月経が知られています。人によって生理の量や周期はまちまちですが、この程度なら過多月経と言えます。

  • 500 円玉以上のレバー状の塊がでるなら要注意
  • 日中、夜用ナプキン+タンポンが必要ならば、明らかに多い
  • ナプキンを 30 分程度で変えるならば多い(通常は 1 〜 2 時間)

 上の 3 つに当てはまらなくても、生理が 10 日以上続くようであれば、トータル量として過多月経の場合があります。また、上の 4 つに当てはまらない場合であっても、自分の中で以前よりも生理の量が増えたと感じた場合は、子宮筋腫を疑って婦人科検診を受診することをおすすめします。

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子宮内膜症チェック

 半分以上当てはまるようならば、子宮内膜症を疑ってみましょう。

子宮内膜症

  • 生理の経血量が多くなってきた
  • レバーのような塊状の血がでる
  • 生理のたび、痛みが増してくる
  • 生理痛がひどく、薬が効きにくい
  • 生理後も出血がだらだら続く
  • 経血量が多くて貧血気味
  • 下腹部が張った感じがする
  • 性交痛がある
  • 排尿や排便時に痛みがある
  • 外陰部に痛みがある
  • 最近トイレが近い
  • 腰や肛門が痛くなる

子宮内膜症の症状

 子宮内膜症は、できる場所によって自覚症状が異なります。

  • 子宮の筋肉の中で子宮内膜症が発症した場合:経血量が増える、血の塊がでる、生理痛がだんだんひどくなる、生理後も出血がだらだら続く、不正出血があるなど
  • 卵巣で子宮内膜症が発症した場合:卵巣の機能を阻害し、排卵しづらくなる。その結果、 1 回ごとに生理痛がひどくなる、 1 ヶ月おきに基礎体温がばらつくなど
  • 腹腔内で子宮内膜症が発症した場合:排尿痛、排便痛、トイレが近くなる、腰やおなかが痛い、セックスのとき痛むなど

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検査と治療

 上のチェックで半分以上当てはまるようなら、1度婦人科を受診してみましょう。でも、どんな検査や治療が行われるのか、かなり不安ですよね。私も実際に内視鏡検査をやりましたが、痛いというよりもびっくりして「うげっ!」と声がでてしまいました。

 でも、みんなそうみたいですよ。看護婦さんに、「ちょっと不快感はありますけど、一瞬ですからね〜」とか、「さわいでも大丈夫ですよ。でもあまり動かないでくださいね」とか。励まされました。心配なときには、女医さんのいる病院を探しましょう。

子宮筋腫の検査

子宮内膜症

 子宮内膜症の疑いがある場合、以下のような検査が行われます。

  • 問診:生理時の出血量、痛みなどを質問します。
  • 内診:膣の中に指をいれ、子宮の動きやしこりの有無をチェックします。
  • 超音波検査:体の外から超音波を当てて腫瘍があるか確認します。
  • 内視鏡検査:膣の中に棒状の機械を入れて中の様子を見ます。
  • MRI検査:子宮内膜症が見つかり、手術の必要がある場合、MRI検査を実施します。

子宮内膜症の治療

子宮内膜症

 子宮内膜症が見つかると、以下のような治療が行われます。

  • 腹腔鏡開腹手術:へその近くに小さな穴をあけ、そこから器具を挿し込んで子宮内膜症の症状を見ます。小さい子宮内膜はレーザーで焼きます。
  • 薬を使って治療:今後進行しそうな場合には、低用量ピルによる治療が行われます。半年までです。ピルを使って排卵を止め、進行を妨げます。
  • 低用量ピル治療:女性ホルモンを抑えて閉経状態をつくり、子宮内膜症の発育を抑えます。しかし、骨粗しょう症になりやすくなるため、薬を使用できるのは半年までです。低用量ピルを使用する治療法もあります。
  • 漢方薬療法:進行の軽いうちは、漢方を使って様子を見ることもあります。生理痛などの緩和、再発の予防にも利用されます。

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