落雁を初めて食べたのは、たぶん小学生のとき。近所のお城のお祭りで「お茶会」をやっていて、落雁をだされたのが最初です。小学生にとっては、「甘いだけ」「物足りない」といった印象しかなかった落雁。大人になってその美しさに魅かれて落雁を自分で買ったとき、口の中で融けていく和三盆の上品な甘さにじんわりと幸せを感じました。大人のスイーツ「落雁」の魅力をご紹介します!

中国が明の時代の「軟落甘」というお菓子が、その言葉を詰めて「らくがん」と変わったという説と、白い生地に黒胡麻を散らした様子が水墨画の落雁の絵(近江八景の「堅田の落雁」)に似ていたためという説とがあります。「落雁」と言う漢字のイメージでは、後者のほうが近いでしょうか?
最初の落雁は、うるち米をいり、砂糖を混ぜて黒胡麻を散らしたものでした。落雁という名前の由来ですね。炊いた米を干した保存食である糒(ほしい)は、水やお湯で戻せば携帯食となるため、江戸時代には兵糧として製造していました。前田利家で有名な加賀藩は天候に恵まれず、表日本に比べて倍の蓄えが必要でした。しかし、糒を作っていると軍備をしていると幕府に疑われてしまうため、落雁を作ることで批判をかわしていたということです。北陸地方では、今でもお供え用などとして落雁が家庭に浸透しているそうです。
落雁は、もち米粉を蒸してから日干し、その粒を石臼で細かく引いて炒った落雁粉を使います。
落雁は、お祝いやお供え物に利用されることが多く、その模様も様々ですね。季節や地域によっても、いろいろな模様の落雁があるようです。家紋の落雁を作ってくれるお店もあるようです。いつもはケーキを持っていく私も、ちょっと大人っぽく季節感のある落雁をお土産に持っていってみようかな?
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